社員インタビュー

スーツ姿で働くのは性に合わない。作業着で体を動かす仕事がしたい。そんな想いから、建設会社を中心に就職活動をしていました。ところが、どこの会社に行っても、「本当に自分がやりたいこと」「働きたい場所」が見つからない。岳南建設に出会ったのは、そんな矢先のできごとでした。
きっかけは、岳南建設に入社していた大学時代の先輩に誘われたこと。職場見学に参加した時の驚きは、今も忘れることができません。山奥の道なき道をゆき、急斜面を切り拓き、鉄塔を建て、遙か上空で電線を架ける。そのスケールの大きさに圧倒されたのです。しかも、きわめて大変な作業をしているにも関わらず、現場の雰囲気は、常に明るく楽しそうだった。自分が求めていたのは、ここだ。確信めいた何かが、そこにはありました。
とはいえ、仕事を始めたばかりのころは、右も左もわからず戸惑う毎日でした。心がけていたのは、上司や先輩方、パートナーの皆さんに話を聞き、わからないことをそのままにしないこと。そして、誰よりも率先して動くこと。岳南建設の現場は、フレンドリーで、話しやすい人たちばかりですから、多くのことを学び、少しずつ「自分にできること」が増えていきました。また、仕事が早く終わったときなどは、みんなで遊びに行ったり、お酒を飲みながらいろいろなことを話したり。そんな時間が、私は何より大好きですし、その絆こそが最高の財産だと思っています。

現在、私は、日向幹線新設工事プロジェクトに参画しています。日向幹線新設は、九州をループ状につなぎ、エネルギー供給を大幅に向上させる一大プロジェクト。自然災害が起こった時でも、ブラックアウトなどのアクシデントが起きない、強固なエネルギーインフラが整備されることになります。その一端を担えることに、重大な責任を感じているところです。
私は、この現場で、架線工事を主に任されています。きわめて大きな現場ですので、資材は膨大な数となり、その確認や、急峻な現場に振り分けるだけでも大変な仕事です。また、現場となる山岳地帯では濃い霧が立ちこめる、急激に天候が変化するなどの困難が生じ、スムーズに工事が進行しないこともあります。そうした中で、いかに作業員の皆さんが安全に、確実に仕事を行えるようにするのか。そこに、大きなやりがいと自分の価値を感じることができているんです。
この現場で、多くの先輩方の背中を見ていると、その仕事に誇りや使命を持っていることが、よくわかります。私自身は、まだまだ知識も足りず、そこまでのレベルには到達できていません。今後の目標は、さらに知識と経験を深め、自らの手で計画書をつくれるようになること。全体の絵を描き、それを完遂できたときに、この仕事が持つ、意義や使命がはっきりと見えてくる。私は、そう信じています。絆と信頼の力を何よりも大切に、確かな成長を遂げていきたいものですね。