社員インタビュー

真の技術力は、机上では学べない。この現場から、人々の暮らしを守りたい。

社員インタビュー2

高橋 佑典

PROFILE

大学では建築設計を学ぶ。2011年入社。人の暮らしに直結する仕事をしたいと考え、送電線建設の世界へ。100年間の実績と信頼を築く岳南建設で、数々のプロジェクトを任されてきた。

設計職に就きたい。そう考えて就職活動を行っていた私が、送電線建設の施工管理業務を選んだのは、「人の暮らしに直結する仕事は、机上ではなく現場にある」と確信したからでした。電気を繋ぎ、人の生活を紡ぐ。その重要な責務と、現場で輝く先輩方に強く惹かれていったのです。
送電線建設はきわめて特殊な世界です。学生時代に学ぶ機会もほとんどありません。必要な知識は、座学で得られるものではなく、現場で自らに叩き込み、そこで働く人から学んでいくもの。基礎工事ひとつとっても、土壌や周辺環境など考慮すべき点はいくつも存在し、同じことを繰り返すだけでは、何の解決策にもならないのです。さらに、基礎・鉄塔組立・架線という複数の工程が並行して行われることもしばしば。現場の監督業務や書類による報告業務など業務も幅広い。右も左もわからない新人時代は、とにかく必死だった思い出しかありません。
しかし、先輩方の背中を追い、お客様やパートナーの皆さんの教えを乞う日々を駆け抜ける中で、「私にできること」は次第に増え、3年目にはすべての図面を描けるようになりました。何より成長を感じられたのは、どんな困難や課題に直面しても、解決策を見出せるようになったこと。「真の技術力」とは、決まりきった法則のようなものではなく、柔軟に対応できる力のことだと思うのです。

共に頑張ろうと思える同志がいる。学びをくれる先達がいる。頑張った分だけ成長できる。それが、岳南建設という会社であり、送電線建設の喜びである。私は、そう考えています。何よりその喜びを感じられるのは、やはり、すべての工事が終了し、完成した鉄塔のすがたを目の当たりにした時でしょう。
とくに印象に残っているのは、とある鉄塔を建替する中規模のプロジェクト。私は、ここで計画のすべてをマネジメントする現場代理人を務めました。ひとりの担当としてではなく、工事全体のコストや安全、周辺に暮らす方々とのコミュニケーション、そして人材の成長を見据えていく……。この重責を全うし、大空にそびえる鉄塔を見上げる。その風景は、かつてない達成感と明日への活力を与えてくれたのです。私は、この仕事に誇りを持っています。だからこそ、この充実感と喜びを未来の後輩たちにも受け継いでいきたいのです。そのためには、この最高の環境を守り続けながらも、新たな技術や仕組みを取り入れ進化し続けること。100年受け継がれてきたものを、しっかりと伝えていきたいですね。